分流も何箇所かあった。
流れが3方に分かれている場所もあったりして、増水した石狩川の分流はどれも他の川の本流並みの流れなので、どちらに下るか大いに迷ってしまう。
今回は旭川CCのメンバーが参加してくれているので、安心してその後から付いていくだけで良いので助かった。
二つ目の堰堤は左岸をポーテージ。
この堰堤は落差も小さく、一つ目の堰堤と比べて迫力は無いけれど、その下は横一列のホールになっていて、もっとも危険な場所である。
近くまで寄ることも避けて、かなり上流側に上陸して、草を掻き分けながらカヌーを引っ張る。
この堰堤は右岸側に通り抜けられる場所があり、自身のある人はそこから下り降りた。
多分、全員がそこを下っても問題は無かっただろうけれど、安全第一なのでしょうがないところだ。
雨の降りも次第に強くなってきて、メガネをかけていると前が見づらくてしょうがない。
早くゴールにたどり着きたくなってきた。
しかし、そのゴールの直前に難所が待ち構えているはずだ。
最初に全員でゴール地点の確認をしたのだけれど、そこの上流に白波の立っている場所が見えた。
かなり離れた場所からでもそれだけ白く見えているということは、近くに寄れば相当な瀬であることは確実である。
もしもそこで沈でもしたら、早い流れにのって一気に流されることになる。
多分、レスキューロープも届かないので、なすすべも無くゴール地点を通り過ぎて、その後何処まで流れていくかは運次第だろう。
前方にまた瀬が見えてきた。白波の続く先には、巨大なウェーブが立っている。手前の瀬は無事に下れたとしても、それに続くウェーブの中に突っ込むことだけは、絶対に避けたいところだ。
白波の瀬は右岸側の方が波が高そうなので、左岸寄りを下ることにした。しかし、右岸側の高波はそのまま左にカーブして巨大ウェーブへと繋がっているのである。
私の頭の中のイメージは左岸寄りを一気に下り、巨大ウェーブの上流部の波の低いところを突き抜けて、右岸へ渡ろうというものだった。
まずは予定通り瀬を漕ぎぬけて、巨大ウェーブの手前まで下ってきた。
しかしその後は、流れを突き抜けるどころか、まともに本流の強い流れに捕まって、一気に巨大ウェーブの方へと押し流される。
こうなったらもう観念するしかなく、カヌーの向きを変えて、巨大ウェーブに正対した。水の中に沈み込んだカヌーが、一気に天に向かって放り上げられる。
何度かそれを繰り返した後、ようやく波の中から開放される。ホッとして右岸を眺めると、ようやくそこがゴール地点だったことに気が付いた。
直ぐに上陸してレスキューロープを取り出す。
心配なのはKenjiさん艇である。
ここでもやっぱり、わざわざ波の一番高いところばかりを選んでいるかのように下ってきて、まともに巨大ウェーブへと突っ込んできた。
大型カナディアンがこんな波の中を下るのは、傍から見ているととても迫力があるものだ。
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