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千歳川

(第一鳥柵舞橋〜スポーツセンター前)

桜が満開カヌークラブでの練習会として企画された今回の千歳川。
前日は支笏湖で静水練習に励み、今日は流れの中での実践練習。
と言う触れ込みだが、天気も良く、川岸では桜やコブシが花を咲かせ、参加者は皆お花見気分にである。

今回の企画者であるN島先輩が、そんな様子に危機感を抱き「それぞれがテーマを持って下るように!」と引き締めを図るが、誰も聞いてはいない。
そんな中で一人だけ緊張した様子なのは、昨日支笏湖で初めてのカヌー体験をし、今日はいきなり初の川下りとなる、25才、アメフト全国2位の若者君だけである。

3週間前に下った時は殺風景だった千歳川も、河畔の木々が芽を吹き、淡い緑に包まれている。
日射しも暖かく、気持ちの良い川下りが始まった。

新緑の千歳川一応は練習会の名目なので、スタートして最初の大きなエディではストリームインの練習をする。
どうしても素早くカヌーの向きを変えられずに、対岸の倒木に引っ掛かりそうになる。
もう長い間カヌーをやっているのに、技術的には相変わらず未熟なままである。
それでも何とかホワイトウォーターを下れるのだから、細かなテクニックなど身に付けなくても大して問題はないのだ。
何て考えているから、何時まで経っても上達しないのかもしれない。

アメフト君が恐る恐るストリームインにチャレンジしたが、あっさりと沈してしまう。
全くの初心者がカヤックで川下りをするのを何度か見ているけれど、カヤックを乗りこなすのに運動神経はあまり関係していないような気がする。
運動とは無縁のような人が、意外と沈もせずに飄々と下ったりするのである。

札幌の桜は散り始めたけれど、千歳川の桜は今がちょうど満開だった。
この時期に千歳川を下るのは初めてだったが、お花見川下りを楽しめる良い川である。


  新緑と桜
河畔の桜   新緑と桜が美しい

コロちゃんとコブシ  
コロちゃんとコブシの花   あの桜の下へゴー

川下りの様子
エディで一休み

魚道で水抜きをするO橋さん魚道ではアメフト君はポーテージ。
多分、横に付いていたY田先生からポーテージの指示が出たのだろう。
ここでは若者らしく、豪沈覚悟で魚道を下って欲しかった。
魚道の途中で沈したらどうやって流されるのか、その様子を見てみたかったのである。

残念に思いながら魚道を下っていくと、その下でO橋さんがアップアップしていた。
水深が深いので、ここで沈すると結構慌てるようである。
考えてみると、改修以前の頃も含めて、魚道で沈した人を見たのはこれが初めてかもしれない。
貴重なシーンを見せてもらうことができた。


河畔の桜
ここの桜は他のメンバーが撮影した写真にも全部写っていた

  河畔の桜
人工構造物が邪魔だけどここの桜も綺麗だった   桜とコブシはそこら中で咲いていた

内別川の流れ込みで休憩する。
3週間前にはサケの稚魚が沢山群れていたのに、今回はその姿も殆ど見られなかった。
既に海に向けて旅立ってしまったのだろう。

蛇籠では、先に下り終えていたしげさんがカメラを構えて待っていてくれた。
今日の素晴らしい天気に誘われて、急遽千歳川を下ることにしたしげさんファミリーは、途中で私達を追い抜いて行ったのである。
カメラに手を振りながら下ろうとしたけれど、さすがにそこまでの余裕はなかった。

アメフト君はここではポーテージせずに蛇籠にチャレンジ。
その前にO橋さんから「ちょっと我慢すれば良いだけだから」と、訳の分からないアドバイスを吹き込まれていたのだ。
落ち込みのバックウォッシュに巻き込まれて危ないところだったが、皆からの「漕いで!漕いで!」との声援に、何とかそこを抜け出して蛇籠をクリア。
チャレンジこそが上達への早道なのである。


内別川湧水   内別川湧水
内別川湧水で昼の夕景   コロちゃんも川の中でクールダウン

蛇籠の瀬   蛇籠の瀬
蛇籠の瀬を下る   アメフト君危機一髪

河畔の桜その後は、スポーツセンターまで、桜を眺めながらのんびりと下っていく。
天気が良いので、河川敷のあちらこちらからバーベキューの煙が上がっている。
その中のおじさんおばさんの集団が、やたらにテンションが上がっていて、川を下っている私達に大声援を送ってきた。
缶ビールまで投げ込まれる有様である。

そうして二日間のカヌー練習会は終了した。
結構真面目に練習したおかげで、久しぶりの筋肉痛にみまわれ、天気が良かったおかげで顔がヒリヒリするくらいに日焼けした週末となったのである。

2014年5月11日 晴れ 
当日12:00千歳川水位(ふ化場観測所) 30.29m 


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河畔の桜   河畔の風景
河川敷の公園でも桜が花を咲かせる   ここまで来ればゴールも近い