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尻別川

(中野橋〜羊蹄大橋)

羊蹄山とジャガイモの花ジャガイモの花が咲き、その先には青空をバックにした羊蹄山が聳えている。
今日は最高の川下り日和だった。

我が家のMEの、前の前の持ち主であるK宮さんが久しぶりに札幌に来るというので企画された尻別川の川下り。
天気は良さそうだったけれど、問題はその日が平日であること。
企画者はN島先輩。
平日の川下り企画に参加できる人なんて、仕事を辞めて家でブラブラしている様な人しかいない。

そんな訳で、私が参加表明する前から、私達夫婦は人数に含められていたみたいだ。

他に集まったのは、やっぱりリタイア組のY須賀大先輩に、専業主婦のN野さん。
そしてもう一人、平日が休みのMさん。N島先輩のOC-1を借りての参加である。
Mさんは、N島先輩から何度か指導を受けたようだが、川を下るのは3回目、OC-1での川下りは2回目だと言う。
何だか、とても期待させてくれる。

中野橋の下からスタートそうして、カナディアン5艇とカヤック1艇での川下りが始まった。
下るのは尻別川の夏ラフトコース。
スタートして直ぐに岩がらみの瀬が始まる。
初心者には結構厳しい場所である。

先頭で下るN島さんの後に続いて、その瀬へと入っていく。
途中で後ろを振り返ると、何と、Mさんがひっくり返っていた。
さすがにこれはちょっと早すぎる。
瀬の入口にある大岩にぶつかってしまったみたいだ。

直ぐに下流のエディに入って様子を見る。
水も多くないので人間は簡単にレスキューできそうだが、カヌーが流され始めた。

流れる舟を回収カヌーの回収に向かう。
カヤックのN野さんがひっくり返ったカヌーを起こそうとするが、小さなOC-1でも、女性の力では簡単には元に戻せない。

私達も瀬の中では手の出しようがない。
自分達が下るだけで精一杯なのである。
結局、その瀬が終わるまで、流されるカヌーを見守りながら下り続けるしかなかった。

カヌーは何とか回収できたけれど、Mさんは対岸に残されたまま。
しょうがないので私が一人で迎えに行き、Mさんを乗せて戻ってくることにした。
MEを一人で漕ぐのは初めてだったので、ちょっと危なっかしかったが、無事にミッション完了。

瀬を下るMさんいきなりの沈で凹んでいるかと思ったMさんだが、これが全然めげる様子もない。
カヌーを長く続けるようになるか、直ぐに止めてしまうかの分かれ道がここにある。
Mさんは間違いなく、これらかも長くカヌーを楽しむことになりそうだ。

その後もしばらく瀬が続き、一番最後に波の大きな瀬が現れる。
太陽の光を浴びてキラキラと輝く瀬の中を下るのは最高に気持ちが良い。

Mさんも、そこを問題なく下り、最後の瀬も無事に乗り切った。

その後は一旦穏やかな流れとなり、美しい羊蹄山の姿を眺めながらのんびりと下っていく。


尻別川を下る

キラキラと輝く水が心地良い


尻別川と羊蹄山

羊蹄山のベストビューポイント


尻別川の瀬を下る   のんびりと下る尻別川
青空と白波が美しい   最高のカヌー日和

その先にちょっとした落ち込みになっている場所がある。
Mさんが次に沈をするとしたらここである。
そう思ってみていたら、見事に期待に応えてくれるMさんだった。

尻別川の瀬で遊ぶ他のOC-1組はそこで一遊び。
私達は瀬遊びする程、今シーズンは川に慣れていたいので大人しくその様子を眺めているだけだった。

そうしてやって来た二股の瀬。
私は、Mさんの勇姿を撮影するため、瀬の途中でカメラを構える。
見た目は激しい流れの二股の瀬だが、波は意外と素直で、初心者でも沈しないで下れる瀬なのである。

ところがMさん、核心部へ入る前に、またしても瀬の入口部分で沈してしまった。
こうなると、後は身体一つで波の中に突っ込んでいくしかない。
それでもMさんは、笑顔さえ浮かべながら私の前を流れていったのである。


二股の瀬で沈   二股の瀬を流される
流されながら笑みを浮かべるMさん   ご愁傷様

羊蹄山が正面に羊蹄山が再び真正面に姿を現した。
その先の土壁からは、羊蹄山からの湧き水が細い滝となって、いたるところから流れ落ちていた。

最高の天気に恵まれ、初心者も混ざって適度な緊張感もあり、皆で楽しく瀬を下り、今シーズンで一番楽しい川下りとなったのである。

2016年7月12日 晴れ 
前日6:00尻別川水位(倶知安観測所) 167.36m 


尻別川の土壁
土壁の到る処からから湧き水が滝となって流れ落ちる

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