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十勝川ラフトコース(2020/07/18)

こんな川に38名

カヌクラブの7月例回は、十勝川のラフトコースを下ってから然別湖北岸キャンプ場に宿泊
川下りの参加者は何と38名。
この区間を下るためにこれだけの人数が集まるとは思えず、参加者が多かったのは然別湖キャンプの魅力によるものなのだろう。

今回の川下りは、メインディッシュの前の軽い前菜程度のものである。
上流のダムからの放流もなく、スタート地点の流れはいたって穏やかである。
大きな瀞場に舟を浮かべ、38名全員が水の上に出てくるのをノンビリと待つ。

十勝川ラフトコース
全員が川の上に出るのも一苦労だ


十勝川ラフトコース
ダムの放流が無かったおかげでスタート地点で全員が揃える


全員が揃ったところで、細い水路の様な川を一列になって下っていく。
今回は、然別湖をメインディッシュと思っている人が多いので、何時になくカナディアンタンデムの参加者が多い。
今回のツアーリーダーであるリョウさん夫婦の他に、何時もは別々の舟に乗っている熊五郎さん夫婦、よしひろさん夫婦も今回はカナディアンタンデム。
T山さんは小学6年生の娘さんを乗せて、ヨッシーは川下りは初めてという女性をバウに乗せてのタンデム。
他にも私を含めて大型カナディアンソロが3艇と、これだけ大型カナディアンが揃う例会もここ数年では無かった気がする。

十勝川ラフトコース
水が少ないので一列縦隊で下るしかない


緩やかだった流れも、発電所からの放水が入ると、一気にその様相が変わる。
放水口のウェーブでサーフィンを始めるのは毎度のことである。

十勝川ラフトコース
発電所放水口


私は少し下まで下っていたので、そこで皆が遊び終わるのを待っていたが、全然下ってくる気配がない。
しびれを切らし、先に二股の瀬を下ってしまうことにした。

ラフトコースになっているだけあって、簡単に下れるような川ではない。
発電所からの放水も加わって、瀬の迫力もなかなかである。
そこを先に一人で下って沈するわけにもいかないので、二股の右側のチキンコースを下る。
そして手頃な岩に上陸して、皆が下ってくるのを一服しながら待つことにした。

後続メンバーは左側のルートを下ってきた。
カヤックが数艇下っていった後にカナディアンが3艇続く。

十勝川ラフトコース
二股の瀬左ルートを下ってきたヨッシー艇、リョウさん艇


カメラを構えて液晶画面を覗いていると、その中の1艇が沈する様子が写し出された。
ここで今日の参加者全員の写真を撮ろうと思っていたけれどそんな場合ではない。
カメラをレスキューロープに持ち替えて待ち構える。



沈したのはリョウさん艇だった。
リョウさんは途中の岩に引っかかり、奥さんと舟が流れ始めたので、そこをめがけてロープを投げるがギリギリで届かない。

十勝川ラフトコース


その時、カヤックに乗っているヨッシーの息子さんも沈脱して流されてきていたのである。
私の上流側に着岸していたヨッシーは、息子さんを助けようと川に飛び込むが、流れが早くてそのまま流されてしまう。

十勝川ラフトコース
奥様にロープは届かず


一方、沈脱した息子さんは落ち着いたもので、力強い泳ぎでエディの中に入る。
そこならば私のロープも簡単に届き、無事にレスキュー成功。

と思ったら、私の上流側に着岸していたヨッシーの舟が流れ出した。
そこに乗っているのは川下りが初めての女性一人。
危うく私のロープに捕まっている息子さんに衝突するところだったが、ここでも彼は落ち着いていて軽くスウェーしてそれをかわした。
流れ出した舟も直ぐに岸に着いて一件落着。

十勝川ラフトコース
流れ出したカヌーが危うく息子さんにぶつかるところだった


後は、途中に引っかかったままのリョウさんのレスキューである。
しかし、ロープを投げたが届かず。
気を取り直して二投目を投げるが、今度は更に手前に着水。

投げたロープを回収して、それをもう一度投げるためには、回収するときのロープの束ね方にコツが有る。
しかし、その束ね方を忘れてしまったので、まともに投げられないのである。
こうなるとリョウさんには自分で流れに飛び込んで泳いでもらうしかない。

十勝川ラフトコース
リョウさんにロープは届かず


その時である。
上流側で沈したビンバさんのカヌーがリョウさんに向かって流れてきていた。
そしてそのカヌーに背中を押されるようにして、リョウさんは否応なく泳ぎ始めることとなったのである。

その頃にはレスキュー体制も十分になっていたので、わざわざロープを投げる必要も無かったけれど、せっかくなので団子になって流れている人とカヌーの方に向かってロープを投じる。
結局、それも届くこと無く、私の役割は終えたのである。
5投も投げて、まともに届いたのは1投だけ。
何とも情けない結果だった。

十勝川ラフトコース
最後に投げたロープも届かず


十勝川ラフトコース
リョウさんは最終的にここからカヌーに乗せられ奥様の元へと届けられた



私的には、これが今回の川下りのハイライトだった。
その後も結構激しい瀬が続き、T山さん親子が沈したり、ビンバさんが慣れないOC-1で何度も沈していたけれど、私は自分が下るのに精一杯でそんなシーンをカメラに収めることもできず。

十勝川ラフトコース
ここからでは写真も撮れない


気が付くともうゴールの川原まで下ってきていた。
今回はソロだったので、岩の後ろの小さなエディに入りながら下ろうと考えていたのに、結局何も出来ずに終わってしまう。

十勝川ラフトコース


良い写真も撮れなかったけれど、GoProのスイッチを切り忘れていたおかげで、リョウさん艇の沈に始まるドタバタ劇を動画に記録できたのが、今回の唯一の収穫となったのである。
 

(当日十勝ダム放流量 0t)
(※参考 当日12:00十勝川水位 共栄橋:142.59m)



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