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忠別川(2023/07/22)

真夏の川下り

カヌークラブの7月例会初日は忠別川。
東川町のこの日の最高気温は31度、天気も良くて、今シーズン初めてウェットスーツのダウンリバーだ。

雨が少なくて他の川が渇水になる時でも、忠別川はダムからの安定した放流があるので下るのに苦労はしない。
しかしこの日は何時もより水が少なく感じる。
忠別ダムからの放水量は17tだったので特に少ないわけではないけれど、農業用水の取水の関係もあり、ダムからの放流だけで川の水位が決まるわけではないのが難しいところだ。

忠別川のダウンリバー
水は少ないけれど天気は最高


イタさん夫婦は、何故か今回はカナディアンのタンデムで川を下るようだ。
ヨッシーは、コストコで買ってきたばかりの二人乗りインフレータブルカヤックを集合場所の駐車場で開封して、今日はそれに彼女を乗せて下るという。
パドルやポンプなどもセットで3万円の代物である。
忠別川はそんなに簡単に下れる川ではないと思うのだけれど、最初からなめてかかっているようだ。

志比内橋の下からスタートして直ぐに瀬がある。
水が少なくて、カヤックでも難儀しながら下っている。
そこで早速、イタさんのカナディアンが瀬の途中で岩に張り付いていた。

忠別川のダウンリバー
以前に見たことのある風景


その様子を見て、前の舟のフリーダムで全く同じ場所で張り付き、買ったばかりの舟が折れそうになったことを思い出した。
フリーダムを新しく買ってからの初めての川下りで、新品の舟が折れかかってシワができてしまったのだ。

忠別川のダウンリバー
2007年の7月、同じ様な場所で張り付いていた私達


ヨッシーのインフレータブルカヤックは、無難にこの瀬を下ってきた。
新規入会者がこんな舟で川を下ると言ったら絶対に止められるだろうけれど、ヨッシーなので誰も止めようとはしないのだ。

忠別川のダウンリバー
3万円の舟の方が上手く下れるようだ


その後は特に嫌らしい瀬もなく、水しぶきを浴びながら皆気持ち良さそうに下っていく。
川がカーブする様な場所には流木が溜まっていたりするけれど、特に危険な場所はない。

忠別川のダウンリバー
ヨッシーの高校生の息子は一人でカヤックに乗る


そんな中で、ルートを間違えると座礁してしまいそうな瀬があった。
私が選んだルートの先には岸から倒木が張り出していたが、それは避けられるだろうと判断して、そのまま下っていく。
しかし、ゴリゴリとカヌーの底をこすりながら下っていくとコントロールが難しく、倒木を避けられそうにない。
張り付くような危険な倒木ではなかったので、それを両手で押しのけながら下ろうとするが、現実は厳しかった。
倒木を両手で抱え込んだまま、カヌーは横に傾き、そのまま沈。

忠別川のダウンリバー
このまま避けれると思ったけれど・・・


その下流にも何本かの倒木が張り出していたが、その枝を掻き分けながら流されてようやく岸に上がれた。
これは意外と危ないかなと思いながら歩いて上流へ戻ったが、他のメンバーは私が引っかかった倒木よりも下流側を下っているので、問題は無さそうだ。

忠別川のダウンリバー
これくらいの倒木なら問題なく通過できる



イタさんのカナディアンは無理をしないで、瀬の中を歩いてポーテージしていた。

忠別川のダウンリバー
正しい選択だ


ゲスト参加のインフレータブルカヤックの方が、私と同じ様なルートを下ってきた。
私が抱きついた倒木は何とかその下を潜れたけれど、その先で沈して対岸に一人取り残されてしまう。
ニセコでラフトのガイドをやっていたと聞いていたので問題は無いだろうと思ったが、そこからドタバタ劇が始まったのである。

まずはBさんがロープを投げたが、ロープの端を掴み忘れて、ロープはそのまま彼のところまで飛んでいってしまった。
皆はずっこけたが、それでもそのロープの端を舟に結んで投げ返してくれれば無駄にはならない。
「投げ返して!」と誰かが叫ぶと、彼は躊躇うことなく、レスキューロープをそのままこちらに向かって投げてきたのである。
そしてそのロープはこちらまで届かずに、川の真ん中にポチャンと音を立てて落ちてしまった。
「ああ、お、俺のロープが」
Bさんは流されていくレスキューロープを追いかけて走り去った。

忠別川のダウンリバー
この後で沈して一騒動となる


その後、ロープを使ってインフレータブルカヤックを何とかこちら岸に回収。
残りは人間だけだが、ここでもまたドタバタ。
彼は、レスキューロープを腕に巻き付けたり、身体に巻き付けたりと、信じられない行為を繰り返す。
反対岸から「巻いちゃだめだ!」とか、「肩にかけて!」とか、皆が色々なことを言うものだから、頭の中がパニックになっていたのかも知れない。
それでも、仮にもラフトガイドの経験があるのならば、川でのレスキューの知識くらいは持ち合わせていそうな気がするのだが。

気になったので彼の乗っていたインフレータブルカヤック「CHALLENGER K1」について調べてみたら、Amazonでパドルなどとセットで1万5千円以下で売られていた。
湖で遊びで乗るようなカヤックである。

ヨッシーが安物インフレータブルカヤックで忠別川を下っても、彼のスキルを皆が十分に知っているので、誰も何も言わない。
クラブの例会などでゲストを受け入れる時に、その人のスキルが分からないのが一番の問題である。
大体はこれまでに下った川の経験を聞けば見当は付くのだけれど、彼の場合は「ガイドをやっていた」との一言で「それなら大丈夫だろう」とのことになったみたいだ。
ガイドと言ってもそのレベルはピンキリであることを知っておいたほうが良さそうだ。

忠別川のダウンリバー
川底が岩盤の美しい瀬


川底が砂利から岩盤へと変わってくる。
忠別川の特徴的な流れである。
川幅一杯に白波が立ち、天気が良いので瀬がキラキラと輝いて見える。
川底が岩盤なので、石がゴロゴロしている瀬のように座礁する心配も無く下れるのが良いところだ。

忠別川のダウンリバー
こんな岩盤は座礁しづらいのも良い


途中で昼食を挟んで更に下っていくと、川がカーブするところでトラップのような倒木が待ち構えていた。
思い通りに舟の操作ができる人なら特に問題はなく、無理だと判断した人はポーテージする。
この、自分で判断できることもスキルの一つだ。
自称元ラフトガイドの方は、自分で判断したのか他の人から言われたのかは分からないが、勿論ポーテージである。

忠別川のダウンリバー
ここを下るかポーテージするかは自己判断



再び岩盤の瀬が現れる。
川底の岩盤が黄色っぽいので、キラキラと輝くホワイトウォーターと相まって更に美しく見える。
写真を撮りたいけれど、途中で止まれるようなエディがない。
ようやく小さな河原を見つけ、そこに上陸して楽しそうに下っていく皆の様子を撮影。

忠別川のダウンリバー
こんな流れが延々と続く


その先で堰堤のポーテージがある。
カナディアンの上げ下ろしがちょっと大変で、ポーテージ距離も100mあって、面倒な堰堤である。

忠別川のダウンリバー
この先で堰堤をポーテージ


ここで上がる人がいたので、一緒に自称元ラフトガイドの方もここでリタイアしてもらうことにしたようだ。
堰堤から先も岩絡みの瀬が続くので、この判断は正解だったと思われる。

忠別川のダウンリバー
堰堤のポーテージ距離は約100m


堰堤の少し下流に少し大きな波の立つ場所があり、何時もここを撮影ポイントにしている。
そこに下ってきたイタさん夫婦のカナディアン、隠れ岩にでもぶつかったのか、大きな音が聞こえた。

忠別川のダウンリバー
ここも楽しい瀬だ


後でカヌーを見たら大きな穴が開いていてビックリする。
内部に隔壁のある場所だったので、水は入らなかったようだ。
一般的なカナディアンの材質はロイヤレックスのものが多いけれど、イタさんのカナディアンはFRPの舟である。
岩にぶつけただけでこんな穴が開くのが驚きだが、その分補修も簡単だと、大して気にする素振りもない。

忠別川のダウンリバー
イタさん艇はこの辺りでカヌーに穴を開けたようだ


先頭の方で下っていくと、岩が多くてルートの選択に迷いそうな瀬があった。
ここも良い撮影ポイントになりそうなので、カメラを構えて皆が下ってくるのを待つ。
そこへ皆が固まって下ってきた。

忠別川のダウンリバー
Nもとさんが後続メンバーに下るルートを示している


「あ~あ、大変そうだな~」と思いながら眺めていると、案の定、イタさんのタンデムカナディアンとヨッシーのタンデムインフレータブルカヤックが瀬の途中で鉢合わせ。
イタさんがヨッシー艇のスターンを抑え込んで意地悪をしてる。
先に下ってきて良かったと胸をなでおろした。

忠別川のダウンリバー
ドサクサに紛れてヨッシー艇にちょっかいを出すイタさん


その先も流木が何本も折り重なって川を塞ぎ、その横の細い分流を下らなければならなかったり、選択に迷うような分流があったりと、東川の街に近づくに従って自然河川のような様相を深めていく。
過去に忠別川を下った時のGPSログを見ても、歴舟川ほどではないけれどルートが何回も変わっていた。

そして、ウッカリしていると座礁するようなザラ瀬が延々と続く。
もう少し水が多ければ最後まで楽しく下れるところだが、流石に今回はゴール地点にたどり着くのが待ち遠しく感じた。
そうして午後3時に堰堤手前の河川敷に上陸。

忠別川のダウンリバー
堰堤手前がゴール


この日は上川町のアルパインリバーガイドさんの敷地を借りてキャンプの予定である。
途中で風呂に入ったりしながら、それぞれで50キロ離れた宿泊地へと移動。

前回ここに泊まらせてもらった時は車中泊だったけれど、ここは以前はチロリン村キャンプ場だった場所。
現在はキャンプ場としての営業はしていないけれど、トシさんがその一部を草刈りしていてくれたので、せっかくなので今回はテントを張ることにした。

旧チロリン村キャンプ場
雑草に覆われそうなチロリン村の施設がもったいない


以前のキャンプ場の時の施設であるバンガローや五右衛門風呂等がそのまま残っていて、国道を通る車の音が煩いけれど、なかなか快適なキャンプ場である。
管理人として雇ってもらい、このキャンプ場を再オープンさせてみたくなった。

この時の川下り動画

(当日12:00忠別ダム放水量 17.09t
忠別川水位 暁橋:207.81m)



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