北海道キャンプ場見聞録
海・薄・彫刻に囲まれた奥尻キャンプ前編
北追岬キャンプ場(9月22日〜24日)
かみさんが突然奥尻島へ行きたいと言いはじめた。 まずは島内観光である。 昼食を終えて、賽の河原を歩いてみる。 |
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再び奥尻港を通り過ぎて北に向かい、途中から山の中へ続く産業開発道路へと入る。 今日のキャンプ予定地は北追岬キャンプ場である。もしもそこが外れだったら、また賽の河原キャンプ場まで戻らなければならない。
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瀬棚港9時25分出航のフェリーに間に合うように5時半に自宅を出る。その頃はまだ上空が雲に覆われていたけれど、海岸沿いの道路を南下するに従ってその雲も次第に薄くなり、前方には真っ青な空が広がっていた。
島影が次第に大きくなってくる。その姿がやけに赤っぽく見えて、まるで早くも紅葉が始まっているかのようだ。どうやら、数日前に島の近くを通過した台風13号の強風で、木々の葉が全て茶色く痛んでしまったのがその原因みたいだ。
店のおばちゃんが、先に来ていた道外からの旅行客と話をしていた。
霊場「賽の河原」が目の前に広がるのはマイナスには感じないけれど、観光シーズンは観光客が次々とやって来て、ゆったりとはキャンプを楽しめないだろう。

やがて球島山の看板を見つけて、その道へと曲がった。駐車場に車を停めて、小高い丘の上へと続く階段を駆け上った。
これが一般的な奥尻観光の行程なのだろうが、あまりにも味気なさ過ぎる気がする。もっとも、釣りや海のレジャーをやらない人なら、それ以上島に滞在しても退屈するだけと言うのが本当のところかもしれない。
しばらく走って最後の坂道を登ると、そこにはトイレと質素な水場があり、その先にわずかばかりの広場が作られていた。
サイトに戻ってようやくビールを飲むことができた。
車で入ってきた道を歩いて引き返し、途中の分かれ道を来た時とは反対に曲がる。
北追岬の丘陵にポツンポツンと配置された彫刻、そしてそれらを結ぶ迷路のような散策路、明日にでもゆっくり歩いてみたら楽しそうだ。
次第に西の空が赤く染まってきた。
