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東北の旅(北海道前泊)

きじひき高原キャンプ場(6月9日~10日)

お金は無いけど時間だけはある。
定年退職後のそんな生活をおくっていると、自然と道外へのキャンプ旅行に目が向く様になってくる。
4月の山陰九州の旅に続いて、今回企画したのは東北のキャンプ旅。

東北へは急行ハマナスを利用して何度か行ったことがあるが、その時に回ったのは青森県内だけ。
結婚して間もない頃にも、レンタカーを借りて八戸・十和田・八幡平などを回っているが、その時の記憶は殆ど残っていない。
青森県以外では、出張で仙台に行ったり、高校生の頃にインターハイで福島に行ったりしただけで、東北は殆ど未開の地である。

今回は2週間の日程で、福島県を除く東北5県を回る計画を立てていた。
まずは、函館午前9時半発のフェリーで大間へと渡る。
このフェリーに乗るためには函館近くで1泊しなければならず、そこで選んだのはきじひき高原キャンプ場。

ニヤマ温泉あじさいの湯
ニヤマ温泉あじさいの湯

午前8時15分に自宅を出発しキャンプ場を目指す。
八雲町で昼になったので、国道沿いでたまたま目に入った「麺屋 むすび」に入る。
下調べなしで入った店にしては、美味しいラーメンを食べることができた。

キャンプ場入りする前に、七飯町のニヤマ温泉あじさいの湯に入る。
初めて入る温泉だけれど、建物もかなり古く、何時まで営業を続けられるのかが心配になるような施設だった。

きじひき高原キャンプ場に泊まるのは、今回が初めて。
函館の裏夜景が見られるということで以前から興味があったのだけれど、なかなか泊まる機会が無かったのである。

せっかくだから、少々荷物を運んででも、夜景を直接見られる場所にテントを張ろうと思っていた。
しかし、場内の様子を見て直ぐにそんな考えは捨て去り、素直に車を乗り入れられる場所にテントを張ることにした。
目の前に裏夜景が広がる場所は、駐車場から坂道を登って、更に一番奥まで行かなければならないのだ。
バックパッカー装備でなければ、そこにテントを張る気にはなれないだろう。

きじひき高原キャンプ場
眺めの良いサイトは右奥に見えている丘の更に先だ


設営を終えて、まずはビールを飲みたいところだけれど、その前にきじひき高原のパノラマ展望台まで車で行ってみる。
駒ケ岳に大沼・小沼、函館市内まで一望できたが、天気は良いものの霞みがかかって眺めは今一である。

きじひき高原パノラマ展望台
展望台から眺める大沼・小沼に駒ケ岳


きじひき高原パノラマ展望台
霞みがかかって風景がぼやけて見えるのが残念



展望台の更に先まで行ってみると、広々とした草地が広がり、放牧されている馬たちがのんびりと草を食んでいた。

きじひき高原
草原の広がるきじひき高原


テントまで戻ってきて、まったりと時間を過ごす。
このキャンプ場では、バンガローが一番ロケーションの良い場所に建てられている。

車の乗り入れができる芝生広場からは、そのバンガローの建物の間を通してかろうじて函館の町や函館山の姿が見えるだけだ。
私たちのテントとバンガローの間には、車の乗り入れができない芝生広場が広がっている。

きじひき高原キャンプ場
バンガローの建っている場所は眺めが良い


ロケーションはそちらの方が良いのだけれど、私たちの到着時には日帰り客がバーベキューをしていたので、そこにテントを張るのは止めておいた。
そのバーベキューのグループも直ぐに帰ってしまって、かみさんは「そっちにテントを張ればよかった」と悔しがっていた。

きじひき高原キャンプ場
眺めは良いけれど、窓が小さいのが残念なバンガロー


坂を登った方のサイトを見に行ってみる。
そこには1組のキャンパーがテントを張っていた。女性2人と中学生くらいの男の子1人のキャンパーである。
良くここまでキャンプ道具を運んで来たなと感心してしまう。

きじひき高原キャンプ場
ここの奥にテントを張れば素晴らしい眺めを楽しめそうだ


この中学生の男の子がとても元気で、サイトまでの坂道を走って何度も往復していた。
多分、荷物運びの際は彼が大活躍していたのだろう。

きじひき高原キャンプ場
駒ヶ岳の眺めも良い



テントを離れている間に、カラスにゴミ袋を荒らされてしまった。
このカラスは、近くから常にキャンパーの様子を窺っていて、人間が少しでもテントから離れると、直ぐにやって来るのだ。

夕食を済ませて辺りが暗くなってくると、近くから牛の鳴き声が聞こえてきた。
サイトの後ろの丘を見ると、牛の群れがゆっくりと移動していくところだった。
夜のねぐらにでも戻っていくのだろうか。

きじひき高原キャンプ場
街の明かりが灯り始めた


キャンプ場から見える函館の裏夜景は、少し霞みがかかっていたこともあるけれど、期待していたほどのものではなかった。
やっぱり函館の夜景は、函館山から眺めるに限るのだ。

きじひき高原キャンプ場
ちょっと霞んだ函館裏夜景


この季節、朝4時には太陽が昇ってくる。
4時過ぎにテントから出て、坂を登って朝日の様子を見に行くと、大沼の方向に見事な雲海が広がっていた。
太陽は既にその雲海の上に浮かんでいた。
もう少し早起きすれば雲海から昇ってくる朝日の姿を見られたのにと口惜しくなる。

きじひき高原キャンプ場
雲海から昇る朝日


天気が良いと撤収も早く済ませられる。
朝食を済ませ、午前7時過ぎにはフェリー乗り場へと向かった。
津軽海峡フェリーのフェリーターミナルは、お土産屋も広く、先日利用した太平洋フェリーのターミナルよりも随分と立派である。
ここでは、同乗者も車に乗ったまま乗船できるのがありがたい。


東北方向の空には灰色の雲が


上空には青空が広がっていたけれど、これから向かう大間方向の空は灰色の雲に覆われていた。
函館から大間までの所要時間は1時間30分。
いよいよ今日から東北の旅の始まりである。


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