トップページ > キャンプ > キャンプ日記 > 2022年キャンプ日記

瀬戸内の旅(倉敷・岡山後楽園)

ホテルマイステイズ岡山(4月14日~15日)

ゲストハウスがみがみで迎えた朝。
窓から外を覗くと朝日が見られそうだったので、急いで屋上に上がる。
空は雲に覆われていたけれど、東の空の一部分だけ雲が無くて、そこが赤く染まっていたのだけれど、山に邪魔されて見えず。

ゲストハウスがみがみ
残念ながら朝日は見られず


食堂で朝食を済ませコーヒーを飲んでいると女将さんが出てきて、色々な話をする
旅好きな人間同士は共通の話題も多く、話していてもとても楽しい。
肋骨骨折の痛みはだいぶ和らいでいて笑っても大丈夫だったけれど、これが骨折して間もない頃だったら「お願いだからこれ以上笑わせないで下さい」とお願いしていただろう。
男の人はあまり好きではないという宿犬のまろんとも仲良くなれた。

ゲストハウスがみがみ
鹿のぬいぐるみを倒してドヤ顔の宿犬まろん


話が長くなって宿の出発が午前9時半と遅くなったけれど、今日は一日中雨が降りそうで、宿泊も岡山市内のビジホを予約していたので、特に急ぐ必要はない。
最初に目指したのは倉敷。
本当は、生口島の耕三寺博物館で白い大理石の庭園を見たかったのだが、大理石の庭園はやっぱり晴れた日の方が良さそうな気がして、諦めてしまったのだ。
そのために、しまなみ海道の因島と生口島には足跡を残さないままに旅を終えることになったのである。

倉敷に午前11時に着いた時は酷い土砂降り。
美観地区を歩くつもりでいたけれど、この雨ではとても歩いていられないので、まずはどこかに入って昼食を食べることにした。
雨宿りしながらネットで検索して見つけたのが「倉敷ラーメン升家」。
倉敷ラーメンというジャンルがあるのかどうかは知らないが、まあまあ美味しいラーメンだった。

倉敷ラーメン升家
ラーメンは美味しければ何でも良い


ラーメンを食べている間に雨も小ぶりになったのでようやく美観地区の散策を楽しめる。。
倉敷川沿いに植えられた柳が芽吹いていて、それが雨の風景にとても似合っていた。


川沿いに植えられた柳はまだ小さいけれど、その頼りなさげな様子が逆に良かった


雰囲気のある街並みだけれど、何故かそれ以上の感慨がわいてこない。
倉敷って観光地だよね、何があるんだろう、美観地区を歩けば良いみたいだ。
完全にリサーチ不足で、ただ漠然と歩いただけでは感じるものも少ないのだろう。


竹原の町並みと同じ感じだ


もう2日後には名古屋港からフェリーに乗ることになる。
旅の行程でも、この辺りはもう消化試合の様相を呈してきている。
名古屋に向かって東に移動しながら、途中で何処かを観光しようといった感じなのだ。


倉敷アイビースクエア付近は良い感じだ



そんな中で阿智神社が結構面白かった。
美観地区を歩いていると、石の鳥居と急な階段が目に止まって、新緑も綺麗なので寄っていくことにしたのである。
米寿坂の88段の階段を登ると、今度は61段の還暦坂が現れた。

阿智神社
米寿坂


その先にも階段が見えていたので、今度は何坂だろうと思って登っていくと33段の厄除け坂だった。
全部で182段の階段だったけれど、何かご利益があるような気がして楽しく登ることができた。

阿智神社
還暦坂


私は、道外の旅をするようになってから御朱印を集め始めている。
でも、お寺の御朱印を集めていると、京都や奈良に旅行に行ったらそれだけで結構なお金がかかってしまうので、神社の御朱印だけを貰うようにしてる。
美観地区の中にこんな神社があることを知らなかったので、御朱印帳は車の中に置いたままだった。
それが、最近はコロナの関係で紙の御朱印を渡されることが多くなり、ここもそのパターンなのが逆に良かった。
御朱印帳に直接書いてもらう御朱印と比べると有り難みも薄れるのだけれど、こんな時はその方が助かるのだ。


たまに日付も入れないで紙だけ渡される御朱印もあるのが残念


午後1時過ぎに倉敷を出て、今日の宿泊地である岡山市に向かった。
岡山での観光は岡山後楽園一本勝負。
これはただ、岡山市に他に何があるのか分からないのでそうしただけである。



後楽園に着く頃には雨も小ぶりになっていて、傘をささないでも歩けるくらいだ。
観光ボランティアの方が無料で案内すると言ってくれたが、こんな時は丁重にお断りするのが殆どである。
建物系は、漫然と見て回るよりガイドの方の話を聞いたほうが面白いが、屋外系は自分のペースで歩いて見て回りたい気がするのだ。

それでも、「ここだけは」と言って案内してくれたのがタンチョウの飼育ケージ。
北海道に住んでいるとタンチョウはそんなに珍しくもないけれど、岡山後楽園にタンチョウがいるのには驚かされた。

岡山後楽園
まさかここでタンチョウに会えるとは思っていなかった


時々、園内に放鳥することもあるらしい。
後楽園の中をタンチョウが飛んでいる様子は見てみたい気がする。

岡山後楽園
手入れの行き届いた園内


岡山後楽園とか高松の栗林公園、昨年行った金沢兼六園などを見学して最初に感じるのは、随分丁寧に管理されているなとういことだ。
現役時代の仕事の関係で、管理費が削減された都市公園の管理の実態を良く知っているので、お金さえかければ庭園は綺麗になるのだと感じてしまう。

岡山後楽園
園内築山からの風景


水戸の偕楽園は全然記憶にないけれど、多分かなり昔に仕事の関係で行ったような気がするので、これで兼六園を含めて日本三名園を全て見たことになる。
公園関係の仕事をしていた人間として、今頃になって三名園コンプリートとはちょっと恥ずかしい気もする。

岡山後楽園
美しい枝垂れ桜がまだ花を咲かせていた


1時間半ほど園内を回って、今日の宿であるホテルマイステイズ岡山に向かう。
素泊まりで1人2750円と安く泊まれるけれど、広島で泊まったホテルと同じく駐車場が無いのが面倒なのである。
ネットで周辺の安い駐車場を探すのだけれど、駐車場によって料金システムが全然違うので、安い場所を探すのに一苦労する。
そして、そんなところは大体が街の中心部にあるので、一方通行になっている道も多く、駐車場にたどり着くまで一苦労するのだ。
ここもやっぱり一発で入れなくて通り過ぎてしまい、一丁角を一周りしてからやっと辿り着けた。

西川緑道公園
ホテルに向かう途中に通った緑豊かな緑道


午後4時にチェックインして、夕食の買い出しに街に出る。
ホテルの近くの西川緑道公園が良い雰囲気だったので少し歩いてみる。
岡山の街の中を南北に貫く延長2.4キロの緑道。
その一部分だけを歩いただけだったけれど、中央を西川用水が流れ、八重桜が咲き新緑に彩られ、とても落ち着く場所だった。

西川緑道公園
町中に水の流れがあるのが良い


買い物は天満屋のデパ地下で、2割引になったお惣菜を買い集める。
天満屋の名前は女子マラソンの選手が所属するチームの名前でしか聞いたことがなかったけれど、岡山に本店があるデパートだったと初めて知ったのである。


寿司以外は見事に2割引


旅の中で初めての雨の一日となったが、宿泊と観光ともに上手くすり抜けることができた。
今回の旅も、明日の宿泊でいよいよ最後だ。


次のキャンプへ 
 


ページトップへ