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我が家のファミリー通信 No.86-7

奈良旅七日目(吉野山)

奈良旅の七日目は吉野山へ桜を見に行く。
混雑を避けるために宿を朝の5時過ぎに出て電車を乗り継ぎ、吉野駅に7時過ぎに到着。

下千本の桜を眺めながら七曲り坂を登っていく。
下千本の桜は4月2日に満開を迎えていたのでこの日まで花が残っているか心配していたのだが、葉桜になりかけている桜もあった、盛りをやや過ぎたような感じだ。

吉野山
下千本の桜は葉桜になりかけていた


吉野山へは4年前の4月13日に訪れていたが、その時は奥千本の桜が満開だったけれど、上千本から下の桜は殆どが散ってしまっていた。
今回はそのリベンジとして、絶対に満開の桜を見てやろうと気合を入れていたのに、これならば先週の金曜日に来た方が良かったかなと少し後悔する。

4年前に修理のために囲いがされていた金峯山寺の国宝仁王門は、まだ囲いが取れていなかった。
金峯山寺の拝観時間は午前9時から。まだ7時半なので帰りに参拝することにして先へ進むことにする。

金峯山寺仁王門
金峯山寺南大門はまだ修理中だった


竹林院の庭園は前回は入らなかったので、見ていくことにした。
時間が早いので受付に人の姿は無く、料金箱にお金を入れるようになっている。
2人で800円だけれど小銭は持ち合わせていない。
千円札の両替機はあったけれど故障していて使えないので、しょうがなく千円札を入れて中に入った。

竹林院
竹林院で出迎えてくれた生け花


竹林院の庭「群芳園」は豊臣秀吉が花見の宴を催した場所としても知られ、大和三名園の一つに数えられている。
枝垂桜やツツジに彩られた庭園はとても美しく、池の水面に浮かぶ桜の花びらがその風情を更に高めていた。

竹林院群芳園
竹林院群芳園の池


 

到着時から空を覆っていた雲も次第に取れてきて、時折日も射すようになってきた。
陽が照ると桜の花もその美しさを更に増してくる。

竹林院の先に奥千本へと向かうバスの乗り場がある。
昨日は20キロ歩いているので、今日はあまり無理はしないつもりでいた。
登りだけバスに乗るかで少し迷ったが、4年前は全部歩いているのに今回だけバスに乗るのも何となく悔しく、そのまま歩くことにした。

吉野山
陽が当たると桜の美しさが増す


そこから更に登った上千本の桜は今が盛り。
花矢倉展望台から眺める、花に埋もれる金峯山寺の定番の風景。
色々な写真で見ている風景と比べると、少しピンクが薄いような気がする。

4年前は桜は殆ど散ってたけれど、その風景を見て大いに感動したものだ。
2回目となると、花が咲いていても感動は少し薄れるようだ。

吉野山
お馴染みの花矢倉展望台からの眺め


吉野水分神社は、建物で囲まれた中に1本の桜があるだけだけれど、それがとても絵になっていて美しい。
ここの桜だけは4年前と同じく満開の花を咲かせていた。

吉野水分神社
しっとりと落ち着いた雰囲気の吉野水分神社


そこから先、奥千本の入り口までは景色も楽しめない急な上り坂が続く。
息を切らしてその坂を登りながら、バスに乗らなかったことを後悔する。

そうして午前9時過ぎに奥千本の入り口にある金峰神社までやって来た。
ここから更に奥千本まで行くかどうかで再び頭を悩ませる。
その結果、出した答えは「満開の奥千本の桜は前回に見ているので、今回は行かなくても良い」だった。

吉野山
金峰神社へと続く修行門付近の桜は咲き始めていたけれどまだ5分咲きくらいだ


それでは、わざわざここまで登って来た意味が無くなってしまう。
そこで、「今回は金峰神社の御朱印を貰うためにここまで登って来たのだ」と自分に言い聞かせて下山開始。

途中で立ち寄った高城山展望台の桜はまだ全く咲いていなくて、奥千本まで行かなかったのはやっぱり正解だったと嬉しくなった。

高城山展望台
高城山展望台のこの桜は咲いていたけれど、周りの桜は蕾のままだ



登りはかなり急いでいたので、下りはのんびりと桜を眺めながら歩く。
満開の桜が何となく物足りなく感じるのは、今年の桜の花は例年よりボリュームが少なったからのようだ。
それでもやっぱり吉野の桜が美しいことに変わりはない。

吉野山
中千本の桜を見下ろす


中千本の桜も満開。
登ってくる時は曇り空だったので、その美しさに気付かなかったけれど、日が当たると山全体の色が更に鮮やかに見えてくる。

吉野山
中千本の桜


人通りも次第に増えてきた。
これ以上混まないうちに早めに昼食を食べることにする。
この辺りの店なら何処に入っても同じようなので、たまたま目に入った店に入る。
午前11時半で店内も空いていて、眺めの一番良い席を確保できた。
その席からは上千本、中千本の桜を一望することができて、今回歩いた中ではここからの眺めが一番良かった気がする。

吉野山
昼食で入った店からの展望


吉水神社にも参拝して御朱印を貰う。
近くには勝手神社があったが、平成13年に不審火で焼失し、勝手神社の神様もここにお祀りしているらしい。
それなので、吉水神社の御朱印を貰おうとすると、自動的に勝手神社の御朱印も貰わなければならず、料金も2倍取られてしまう。
それでも素晴らしい達筆で書いてくれたので、不満はなかった。

吉野山
吉野神社近くのビュースポットからの展望


次は金峯山寺にお参りする。
秘仏本尊の特別ご開帳期間だったので、料金も1人五百円のところが千円と高くなっていたけれど、お守りや手提げ袋も貰えて、通常の期間よりもお得かもしれない。

蔵王堂の中では、新型コロナウイルスの早期終息を祈って護摩供養が行われていて、住職が唱える般若心経と太鼓の音が響き、何とも厳かな気持ちにさせられた。

金峯山寺
金峯山寺


散り始めていた下千本の桜も、陽の光の下で見ればまだまだ美しい。
午後1時には吉野駅まで戻ってきた。

吉野山
下千本まで下ってきた


この日も結局16キロも歩いてしまい、今日はそれに標高差500m以上の上り下りも加わったので、昨日よりも確実にハードだった。
この日も宿に帰ってから温泉に入って疲れをとる必要がありそうだ。


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