北海道キャンプ場見聞録
富良野岳ジャイアント尾根(2013/1/13)
| これは修行か訓練か |
カヌークラブ新年会の二日目は富良野岳のジャイアント尾根を滑ることに。 まずは砂防ダムの上流でヌッカクシ富良野川を渡らなければならない。 今日の参加者は昨日より一人増えて総勢11名。 その直ぐ先でルート間違いをして10分程タイムロス。 森の中に入ると風も遮られ、降り続ける雪もそれ程気にならなくなる。 最初にルート間違いをしたのは、このベベルイ沢をもっと下流の方で渡ったことがある人がいて、そちらの方に向かったのが原因だった。
標高1100m付近でようやくベベルイ沢を渡ることができた。 その先も急な登りが続き、先頭を歩くMオさんがジグザグにルートをとりながら登っていく。 |
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| 墨絵のようなモノトーンの世界 |
そして時々、どうしても登れないようなところが出てくる。 私は今こそ、苦労しながらも何とか登れるようになったけれど、以前は今のN島さんと同じような苦労を何度もしているので、その辛さが我が事のように理解できる。 しばらく時間がかかりそうなので、皆は一旦ザックを降ろし、その中から暖かい飲み物を取り出して、冷えた体を中から暖める。
そんな時、まだ下の方にいたT津さんがストックをクロスさせて×の合図を送ってきた。 Mオさんは「この上が楽しい斜面なんだけど・・・」と残念そうにしているが、こちらは登らない理由ができたので、思わず万歳をしたくなった。 |
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| 吹雪の中を黙々と登り続ける | 今回はここで終了 |
私達がボーゲンで下りてきた後を他のメンバーは気持ち良さそうに滑ってくる。 そうしてN島さん達と合流。
風が遮られる場所まで下りてきたところで昼食にする。 |
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| 昼食中も雪は降り続く | 食事を終えて後は滑り降りるだけ |
登ってくる時にトラバースしたルートは既に沢山の人が滑って、スキー場の林間コースの様になっていた。 そうして再びヌッカクシ富良野川を渡り、雪まみれになりながら皆無事に車まで戻ってくることができた。 |
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| 森の中はフワフワのパウダースノー |
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| スノーモンスターに囲まれる | 恐る恐るヌッカクシ富良野川を渡る |
我が家の基準で言えば、絶対に山に登るような天気ではない。
それでもちょっとバランスを崩すと川の中にジャボンと落ちてしまいそうな、冷や汗ものの渡渉である。
それでも十分に余裕のある時間である。やっぱり、朝の素早い行動はこんな時に生きてくるのだ。
沢を渡るために、結構急な斜面をひたすらトラバースしながら高度を上げていく。
急斜面でのキックターン。これは慣れない人には結構辛い行為でもある。
N島さんは、そんな場所が出てくる度に一人でもがき苦しむことになる。
次第に樹木が疎らになってくる。

下からは次々と大人数のパーティーが登ってきていた。
しかし、ここから先もN島さんにはイバラの道が待っていた。

こんなに雪深い森の風景は他の場所では滅多に見られない。

