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労山熊見山(2023/01/19)

ホームゲレンデでシーズンイン

NHKの朝ドラを見終わってから家を出て、午前9時前には労山熊見山の駐車スペースに到着。
すんなりと走れば家から20分で行けてしまう距離にあるバックカントリーフィールド。
清水町に引っ越して、山スキーを楽しめる山が近くに無くなってしまったと嘆いていたけれど、数が少なくてもこんな近くに良い山があるのは嬉しい。
これからは、ここがホームゲレンデになるのだろう。

労山熊見山バックカントリー
労山熊見山の駐車スペース


平日にも関わらず先客の車が既に3台も停まっていた。
今日は朝から雲一つ無い青空が広がっていたので、その空を見て急遽やってきた人もいるのだろう。
私もその中の一人である。

朝焼け
朝からこんな天気だと山に行きたくなる


午前9時15分に登り始める。
気温はマイナス16℃。
風がないので、その寒さもあまり気にならない。
ただ、手袋を2枚重ねにしても指先が寒さで痛くなってくるのは防ぎようがなかった。

今シーズン初めての山スキーなので、登り始めて直ぐに息切れしてくるし、重さ9キロのザックが肩に食い込んでくる。
今日は一人なので、無理をしないペースで先行者のトレースの中を登っていく。

労山熊見山バックカントリー
この辺りでは笹が少し出ていた


雪が少ないことを心配していたが、下の方こそ笹が目立っていたものの直ぐに白い雪原が広がってくる。
量こそ少なかったけれど、数日前に続けて降雪があったので、それで斜面も仕上がったのかもしれない。

労山熊見山バックカントリー
真っ白な雪原にダケカンバが影を落とす


今日は重たい一眼レフカメラを首からぶら下げていたので、写真を撮りながら登っていく。
大きく枝を広げるダケカンバや立ち枯れたアカエゾマツ。
ここを登る時の見慣れた風景だけれど、何度見ても飽きることはない。

労山熊見山バックカントリー
立ち枯れしたアカエゾマツが多い

 

40分ほどで山頂から続く尾根の上まで登ってきた。
そこで早くも滑り降りてきた登山者とすれ違う。
そこから見える広大な南斜面も、ブッシュはほぼ埋まっていた。

労山熊見山バックカントリー
山頂の南側に広がる大斜面


先程すれ違った登山者のものと思われるトレースが、その大斜面の中に続いていたが、私は尾根の上をそのまま登っていくことにした。
そこにはスノーシューのトレースがあったけれど、そのトレースの主がスノーシューのまま降りてくるのと途中ですれ違う。

この時間ですれ違うのならば、皆は午前8時ころには登り始めているのだろう。
私も朝ドラさえ見なければ、もっと早くに来れるのだけれど、そんなに時間のかかる山でもないので急ぐ必要もないのだ。

労山熊見山バックカントリー
右側に沙流岳、左側には日勝ピークが見える


後ろを振り返ると沙流岳や日勝ピークの斜面が見えている。
日勝ピークの方も滑った跡が見えているので、この次にはそちらの方にも登ってみたい。

日勝ピーク
日勝ピークの斜面にはシュプールも見える


この辺りまで登ってくると、周りのダケカンバは全て真っ白な樹氷に覆われている。
真っ青な空をバックにすると、その樹氷が一際美しく見える。

労山熊見山バックカントリー
青空に樹氷が映える


そうして1時間15分で労山熊見山山頂に到着。
十勝岳連峰や東大雪の山々の風景をたっぷりと楽しむ。

労山熊見山からの展望
十勝岳連峰


労山熊見山からの展望
左にニペソツ山、右にウペペサンケ山


  
労山熊見山からの展望
トムラウシ山


労山熊見山からの展望
夕張岳


今日はソロなのでどうしようか迷っていたけれど、雪崩の危険性も無さそうなので、山頂から東斜面を1本滑ることにした。
2本のシュプールが山頂から続いていたけれど、その様子を見ると雪面がクラストしている感じだ。

そこに丁度、そのシュプールの主が登り返してきた。
話を聞くと、やっぱり雪はあまり良くないらしい。

労山熊見山バックカントリー
東斜面は雪が良さそうな右側から回り込むことに


私は斜面に向かって右側から回り込むように入ることにした。
途中に立木があって一気に滑ることはできないけれど、予想した通り雪は柔らかめだった。

途中の立木を避けて、その先の斜面を探しながら滑っていると、突然オープンバーンが目の前に現れた。
ソロなので慎重に滑るつもりだったのが、そんな斜面を見ると我を忘れて滑ってしまう。
ただ、そのまま滑っていってしまうと登り返しが大変になることだけは、頭の中に残っていた。

労山熊見山バックカントリー
一気に滑り降りたいところを思いとどまる


200m程滑り降りた適当な場所で止まって、そこから登り返す。
一人ラッセルだけれど、それ程深い雪ではないので助かった。

労山熊見山バックカントリー
自分の滑った跡を眺めながら登り返す


登り返した後は南側の大斜面をトラバース気味に滑って、そのまま林間部分を目指す。
風で叩かれた雪は重たく、滑っているだけで息切れしてくる。

ツリーランを楽しみたかったけれど身体の方が付いてこない。
適当なところでストップして昼食にする。

労山熊見山バックカントリー
こんな場所を滑るのが一番楽しい


そこから駐車スペースまで滑っていくこともできそうだったけれど、途中に小さな沢があるので、無理をしないでシールを付けて少しだけ登り返す。
美しいダケカンバの森の中でのスキー散歩って感じだ。

労山熊見山バックカントリー
捻くれて育ったダケカンバ


午後1時には駐車場まで戻って来られた。
シーズン最初の山スキーは、登っている時よりも滑っている時の方が身体に負担がかかった気がする。
いきなり山に来るよりも、スキー場で少し滑っておいた方が良かったかもしれない。



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