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日勝(2023/02/04)

静かな山を楽しむ

前回の不本意な結果に終わってしまった山行から一週間。
麓ではその後もまとまった雪は降っていなかったが、日高山脈は雲に隠れている日が多く、もしかしたら山には新しい雪が積もっているかもしれない。
週間予報を見ても暫くは降雪が無さそうなので、ここらで1回山の様子を見に行くことにした。

土曜日なので、人のあまり入っていない場所を新たに開拓してみようと思った。
7年前に一度滑った場所だけれど、その時の記憶は殆ど残っていない。

日勝バックカントリー
ダケカンバの疎林


登り始めてトドマツの森を抜けると、その先にダケカンバの疎林が現れた。
雪も柔らかい。
一週間前もここには良い雪が積もっていたのか、それとも最近新たに積もった雪なのかは分からない。
斜度もそれ程きつくはなく、私好みの斜面が広がっている。

日勝バックカントリー
傾斜の緩い斜面が多い


ただ、滑る距離が短そうだ。
標高差にして50m程度だろうか。
尾根の上から疎林が広がっているのだけれど、簡単にその尾根の上まで登れてしまう。

日勝バックカントリー
足首程度のラッセル
 

 

日勝バックカントリー
尾根の上に出る


それに沢のような窪みがあちらこちらにあるので、見通しの悪い時に滑っていると気を付けないとその穴に嵌ってしまいそうだ。
途中から尾根に上がって、尾根伝いに更に登っていく。
尾根の上ならば何処からでも楽しく滑れそうだ。

日勝バックカントリー
尾根伝いに登る


標高1100m辺りまで登ってくると、周りの木々が樹氷に覆われてきた。
樹木全体が真っ白になってしまうほどの樹氷ではなく、淡い樹氷とでも言えば良いのだろうか。
これはこれで美しい。

日勝バックカントリー
樹氷に覆われた樹木が目立ってくる


日勝バックカントリー
風に吹かれて樹氷が舞い落ちる


今日はピークを目指して登っているわけではないので、そんな風景を楽しみながら尾根の上をブラブラと歩く。
一人で登っている時のこの気ままさが良い。

日勝バックカントリー
樹氷の風景


 

標高1150m付近から上は雪の状態が悪そうなので、そこからトラバース気味に移動しながら滑れそうなラインを探す。
下の方は良い雪だけれど、標高が高くなるとやっぱり風の影響を受けているようだ。

日勝バックカントリー
標高が上がるとこんな感じ


傾斜が緩くなるところまで標高差80m程を滑り降りる。
そこを一気に滑り降りたらそれなりに楽しめただろうけれど、雪の様子を探りながら滑っていたので中途半端に終ってしまう。

日勝バックカントリー
1本目はここまで


そこから今度は、滑れそうな斜面を確認しながら登り返す。
先程のトラバースラインを少し戻った辺りから2本目のドロップ。

日勝バックカントリー
2本目はここから正面に向かってドロップ


今度は標高差100m以上を、まあまあ楽しみながら滑ることができた。
駐車場所の標高は950mくらい。
登った標高は200m程度なので、その半分を気持ち良く滑れたら御の字である。

日勝バックカントリー
2本目は気持ち良く滑った


そこの林間で一人で昼食。
今日は土曜日なのに、登り始めてからこれまで一人のスキーヤーとも合っていない。
駐車場所には沢山の車が停まっていたけれど、その大部分は労山熊見山を目指して登っていったのだろう。
ここならば、天気の良い週末でも静かな山を楽しむことができそうだ。

日勝バックカントリー
自分の滑った跡を見ながら登り返すのも気持ち良い


そのまま沢沿いに車まで滑ることもできたが、もう少しだけ滑りを楽しみたかったので、尾根の上まで登り返して、ダケカンバの疎林を滑り降りる。
次第に雲が広がってきていたので、丁度良いところで今日の山行を楽しく終えることができた。

 


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